シリーズ

□3時間目
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「はい、じゃあ授業はじめます。えーっと、オリエンテーションは面倒だからパス。自己紹介もいいよね今更。はいじゃあ教科書7ページ開いて。」


というわけで初めての理科の授業です。
正直前途多難ですが給料泥棒と呼ばれない為に頑張ります。



「ああ…名前ちゃんが俺に話し掛けてる……」

「ヒロトに、じゃなくて皆にだろ!」

「晴矢うるさい」

「…。」


基山君が恍惚とした表情でこっちを見ている気がする。
気のせいよね。
それにしても円堂君はいつまでお弁当を食べてるつもりなのかしら。
チャイムならとっくのとうに鳴ってるっていうのに、まあいいや。


「円堂、授業が始まったぞ。」

「ん、豪炎寺も食うか?母ちゃんの唐揚げ旨いんだぜ!」

「そうか、だが遠慮しよう。兎に角弁当は一度片付けたらどうだ?」

「ああ!」

「(このクラス、常識人いたんだ。)」

「名前ちゃんが円堂君を見てる…!?まさか、浮気………!?だ、だだだめだよ名前ちゃん!確かに円堂君は魅力溢れる男の中の男だけど!」

「基山君、三行目から教科書読んで。」

因みに見てたのは円堂君じゃなくて豪炎寺君ね。
いや円堂君のお弁当は確かに美味しそうだったけど。





きっとこれが通常運転。
(なんて疲れるクラスなのかしら)


―――――――――――――――
ホームルーム1で言ってた『四時間目の理科の時間』のはなし。
一回目って無駄にオリエンテーションとかさせられるからいっつも退屈で寝てた気しかしない。

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