☆SHORT STORY☆
□TONE ツアー2012.4.15 ユノの涙
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「ちょちょっ、ちょっと…っ」
「なに?」
寝室に入り、ベッドに体を沈めようとしたチャンミンにのし掛かる。
「まさか、スル気じゃないよね?」
チャンミンが顔をひきつらせながら問いかける。
「スル気だけど?」
俺は真顔でさらっと答える。
チャンミンはひきつらせた顔を硬直させ、固まっている。
そんなチャンミンの様子に構わず、唇をうなじに落とす。
チャンミンはジタバタしながら、俺の顔を退けようとする。
「今日は寝させてよ!東京ドーム公演が終わったばかりなんだからっ」
そう、東京ドーム3daysが終わった最終日。
もちろん疲労困憊なはずだけど、俺は感情が昂っていて妙に身体が熱い…。
このまま眠れる感じではなかった。
それに…
「昨日俺のこと、散々からかってくれたよな?」
「え…」
チャンミンは青ざめる。
「たっぷりと、今度はチャンミンのこと…泣かせてやるよ」
俺はニヤリと笑い、まるで肉食獣に睨まれた小動物のような表情をするチャンミンに…挑みかかった。