☆STORY☆
□心が動く。partT
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仕事が終わりマンションに戻る。
部屋で少しくつろいだあとリビングに行くと、チャンミンが夕食を食べようとしていたところだった。
「あ、ユノにぃ。今呼びに行こうとしていたんだ」
「今日はカレーなんだよ」と、ウキウキした様子で準備をしている。
「お、良かったじゃん。チャンミン好きだもんな」
嬉しそうに大きくうなずいて、チャンミンは袋の中からオレンジ色のビンを取り出す。
「今日はこの辛いらしい調味料貰ったから、すごく楽しみなんだ」
そう言ってビンから液体をカレーに振りかけて頬張る。
チャンミンは辛い物好きだからなぁ。
「どう?」
「うーん…、タバスコとあまり変わらないかも…。ユノにぃもかけてみる?」
「そうなんだ。じゃ、かけてみるかな」
チャンミンのその様子を見て、あまり辛くないのだろうと、沢山かけて口に含む。
その瞬間…
「ん?…☆☆わぁぁぁあ〜っっ」
急いで水をがぶ飲みする。
か、か、か、辛いもんてものじゃない!!!!
口の中が、痛くて痛くて…。
チャンミンを見ると大爆笑で、笑い転げている。
「ゲホ、ゲハッ…。…チャ〜ン〜ミ〜ン〜」
チャンミンの首を閉め、怒りを表す。
それでも笑いの止まらないチャンミン。
腕を巻き付けより力を込める。
「わぁ、降参降参!!ごめん、ユノにぃっ」
俺の腕をたたき、俺の方に顔を向ける。至近距離でのチャンミンの笑顔に…、つい力を緩めてしまう…。
「ごめん、ごめん。新しいカレーあるから用意するから」
こういったいたずらをされても、本気では怒れない。
こういったことも昔は俺に遠慮して全く無かったことだから…。
だんだん、前より打ち解けてくれてるってことなんだよな…。
チャンミンの笑顔を見ながら、もっともっとチャンミンと心が近づけるよう過ごして行きたいと思った…。