☆SHORT STORY☆
□TONE ツアー2012.4.15 ユノの涙
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東京ドーム二日目、ファン皆のサプライズ。
会場を埋め尽くすレッド・ホワイトの光。
本当に感動した…。
またこの会場でライブが出来ること。
待っていてくれた皆…。
本当に嬉しくて、堪えきれなかった。
ライブ直後、涙を見せてしまったことに照れながら舞台の後ろに戻ると、チャンミンが薄く笑いながらこちらを見ていた。
「なんだよ」
俺は恥ずかしく、ぶっきらぼうに言った。
するとチャンミンは泣き真似をして、俺をからかう。
くそーーーっ。
チャンミンっっ。
俺はそんなチャンミンの肩に腕を伸ばしてギリギリと絞める。
「この〜〜〜っ」
「わぁっ、苦しいからっ」
首にまわした俺の腕をチャンミンは外そうともがく。
「許さんっ」
「ごめんなさい、ごめんなさい。もうしないから」
チャンミンがギブアップする。
「ホントか?」
チャンミンはコクコクと頷く。
その様子を見て腕をゆるめるとチャンミンは息を大きく吐いた。
そのまま控室に戻ろうと歩き出す。
チャンミンは俺の数歩前に行くと振り向き、また泣き真似をして走り出した。
「チャ〜〜ン〜〜ミ〜〜ン〜〜!!」
俺も走ってチャンミンを追いかける。
明日のライブが終わったら見ていろよ…っ。
今度は俺が、ベッドの中で泣かせてやるっ。