☆SHORT STORY☆
□『X'mas』
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「疲れた〜」
部屋に戻り、チャンミンがソファーに倒れこむ。
忙しいスケジュール、X'masイブの今日も遅くまで仕事だった。
「あ〜、ケーキ買ってくるんだった〜」
悲しそうにチャンミンが嘆く。
「チャンミン」
俺は後ろ手に隠していた箱を見せた。
「ユノにぃ、それって…」
チャンミンが箱を見て目を輝かせる。
その顔が見たくて、俺はこっそり用意していたんだ。
「ケーキだよ。あとチキンもある」
「やった〜〜」
嬉しそうにケーキに飛び付いてきた。
ケーキに手をかけようとした瞬間、スッと上にあげチャンミンの腰に手を回し、
『チュッ』
と唇を奪う。
一瞬の出来事にチャンミンは目を丸くしている。
「俺ってデキる男だろ?」
「…いろんな意味でね」
呆れた口調で言われたけど、チャンミンの頬が微かにピンクに染まってる。
…可愛い。
「早く食べようよ」
照れ隠しに顔を背け、ケーキの箱を奪ってテーブルに着くチャンミン。
夜は長いし、まだまだX'masは終わらせないよ。