□ふれあう手と手
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俺の毎朝の楽しみといえば、リンが俺の髪を結ってくれることだ。元々、自分でやってたんだけど、いつからかリンがやってくれるようになった。痛くならないように、髪をまとめあげる手がすごく優しいんだ。

リンも随分上達した。今では俺が自分でやるより巧いと思う。上で一本にしてるから、結んだ下の髪が弛んだりするんだけど、リンのはもうそれがなくなった。

でもたまに、


「よーし、できたよ!」
「え?っておいリン!三つ編みすんな!」


こんな可愛い悪戯をされたりするけど。


「やり直しー」
「えー。せっかく可愛いのにー」


リンはぶつぶつ言いながら、三つ編みを解いて結い直した。

ま、俺は何でも良いんだけどね?髪型に拘ってるわけじゃないし、さ。ただ、こうすれば少しでも長くリンが俺に触れてくれるから、やり直しを要求してるだけなのは、リンには内緒。


「ねぇリン。今度俺の髪切ってよ」
「良いけど?でも、この前リンと一緒に切ればよかったのにー」
「この前はそんな気分じゃなかったんだよ」
「ふぅん。明日でいい?」
「うん。あんま短くしないでね」
「わかってるよー。レン、髪結ぶの好きだもんね」
「まあね」


リンが俺の髪をいつもどおりに結い終わって、少し名残惜しくなった。
でも、少しだけ。俺はリンの白いリボンをとって、リンと向かい合った。
今度は俺の番。



キミがいれば、すべての時間が楽しいんだ。




























































H21.6.25



前に書いた、『髪型』のレンバージョンでした。別にビミョーにしかつながっていませんが。
お互いの頭いじりあいっこしてたら萌えますよね!

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