い
□2いくじなし
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えー只今、生命の危機を
「手前ぇ…臨也ぁ!!!」
…ヒシヒシ感じております、全身で。
「なぁんで、シズちゃん俺のこと見つけるの上手いのかな?俺、シズちゃんに会わないルート歩いてきたんだけど。
あ、もしかして俺のこと好きなの?好き過ぎて素敵なこの俺を見つけちゃうのかー。
困ったなー、俺、人間は好きだけど、君は別。つか、大嫌いなんだ。」
強いて言うなら、君の馬鹿力がな!!!!!!!!
だって、痛いじゃん!!!生憎、俺マゾじゃないし!!!
「偶然だなぁ?臨也くんよぉ。
俺も手前ぇが嫌い過ぎるんだ。だから、死ね。つか、殺す。殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス!!!」
…何かが俺の横を物凄い勢い良いで飛んでいった。
……………………………………
「標識…」
う、そ…マジ?
なんか壁に綺麗に突き刺さってるんだけど!?ダーツですか!?コノヤロー!!!
「シズちゃんのそういう所好きになれないなー、やばーん!!」
「ブチッ……」
…ブチッ?うは、やばめぇな感じ?
「手前ぇ……ブッ殺ス!!!!!!!」
あ、自販機は反則…ッ!!ちょ、まッ!!
油断してた俺は避けきれず、自販機と一緒に地面へダイブ。
意識が遠のく中、シズちゃんの焦ったような声が聞こえた気がした。
…気のせいか。
シズちゃん、俺のこと本当に嫌いみたいだし…ね。
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