(・ω・)読む?
□ぼくたちの、日常。
1ページ/5ページ
俺は掛け布団。
いつも敷き布団の上に寝そべっている。
こいつはフカフカで柔らかくて、俺はすっげー居心地が良い。
俺はこいつが大好き。
でもきっと片想い…。
私は敷き布団。
いつも掛け布団さんを下から受け止めている。
この方はあたたかく私を包み込み、私はとても癒やされる。
私はこの方を愛している。
けれどきっと片想い…。
**********
「どっかーん!」
「ちょ、ちょっとやめてください掛け布団さん!苦しいでしょう!」
朝―
ご主人様がいなくなり、僕達は一晩ぶりの再会をする。
「いいじゃーん!久しぶりに会えたんだしぃ♪」
毎朝お決まりのこの台詞を、私は密かに心待ちにしている。
「久しぶりって…一晩離れていただけでしょう!大体離れるといっても私と貴方の間にご主人様がいらしただけで―」
「んーそれが淋しかったんだよー!」
敷き布団…寝起きも可愛いなぁ…。
あーっもう抱きついちゃえ!
「ちょっ…だからそんなにくっつかないでくださいっ…!」
.