ギンイヅSS
□視線
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畏敬、憧憬、敬服、愛執
その眼差しにある全てが
愛しくて憎らしい。
(ああ、ボクはこの子をいつか必ず傷つける)
言葉でも体でもなく
市丸ギンという存在すべてで
その時、彼はどんな目で自分を見るだろう。
「隊長、愛してます」
目の前のイヅルは恍惚とした表情で市丸を見つめている。
「ボクも好きや」
いつか来るその日のことを思い、市丸は残酷な笑みを浮かべた。
(終)
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