黒き心は闇を描く(くろきこころはやみをえがく)
□第三章
2ページ/10ページ
「睡眠時間10分しか取ってないんですか!?健康に悪いですよ!」
「大丈夫。菓子食べて栄養取ってるから。」
「そういう問題じゃないです!」
いくら悪魔でも、昼寝を合わせて最低1時間は寝る筈だ。だが、ソードは…
ラスティが構想に走っている横で、ソードは現在爆睡中のヴェーレを起こそうとしていた。
「おーい、起きろー!」
「……………」
「起きろー!!!」
「……………」
「…起きて下しゃい…」
「……………」
「………起きないとパズーカ砲で撃つぞ!」
だが…ヴェーレは起きなかった………
「…よし!本当に撃ってやるからな!」
ソードは殺ると言ったら殺る男。男に二言は無い。
ソードはパズーカ砲を取り出すと、ヴェーレにそれを構えた。
「……………」
…ヴェーレはソードの声は聞こえなかったものの、そのドス黒い殺気は感じていた。
身が潰されそうな程の…
…パズーカ砲が撃たれようとしたその瞬間………ヴェーレは反射的に、ベッドから飛び降りた。
………もの凄い轟音が響き、さっきヴェーレがいたベッドは、跡形もなく破壊された…
パズーカ砲恐るべし…