黒き心は闇を描く(くろきこころはやみをえがく)

□第三章
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「睡眠時間10分しか取ってないんですか!?健康に悪いですよ!」

「大丈夫。菓子食べて栄養取ってるから。」

「そういう問題じゃないです!」


 いくら悪魔でも、昼寝を合わせて最低1時間は寝る筈だ。だが、ソードは…


 ラスティが構想に走っている横で、ソードは現在爆睡中のヴェーレを起こそうとしていた。


「おーい、起きろー!」

「……………」

「起きろー!!!」

「……………」

「…起きて下しゃい…」

「……………」

「………起きないとパズーカ砲で撃つぞ!」


 だが…ヴェーレは起きなかった………


「…よし!本当に撃ってやるからな!」


 ソードは殺ると言ったら殺る男。男に二言は無い。

 ソードはパズーカ砲を取り出すと、ヴェーレにそれを構えた。


「……………」


 …ヴェーレはソードの声は聞こえなかったものの、そのドス黒い殺気は感じていた。

 身が潰されそうな程の…


 …パズーカ砲が撃たれようとしたその瞬間………ヴェーレは反射的に、ベッドから飛び降りた。


 ………もの凄い轟音が響き、さっきヴェーレがいたベッドは、跡形もなく破壊された…

 パズーカ砲恐るべし…

 
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