サイサス

□どういうお付き合いの仕方をするかは人それぞれで。
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…んで、それでどういうことになったかというと。

「じゃあナルト。君はこの事について調べておくように」

……だそうで。

「はぁあ!?なんでオレが!?」

と文句を言えば、

「だって君はサスケともサイとも仲がいいだろう?それとなく探りを入れること!」

って言ってることはごもっともっちゃごもっともなんだけど、なんでそう言ってる顔が『恐怖による支配の顔』なわけ…?

「サクラにも調べておいてくださいねって言われたし……」

ちょっとサクラちゃーん……オレとばっちりじゃん。ヤマト隊長もなんでそんなお願い素直に聞いてんだよ……まあトラウマの原因としては少しぐらい罪滅ぼししなきゃなんねーかなとは思うけど……
でもオレってば探りをいれるとかそういう小難しいことが一番苦手なんだけどなぁ……
















あーぁ、どーすっかなーってとりあえず今すぐってわけでもないし、オレは呑気にのんびりと歩いて我が家に向かう。

オレは今カカシせんせーと住んでて(住まわされてて)、そこは二人の家だ。

カカシせんせーは火影だけどオレ達は火影邸には住んでない。

あのばかでかい屋敷に住むには忙しい火影と、ほとんどの時間を任務で家にいない忍の二人では管理しきれないから、そうなるとやっぱりお手伝いさんとかが必要になる。

それはカカシせんせーも『せっかく二人で住んでるのに邪魔されるのは嫌だ』って言うし(オレの平穏な生活を邪魔してんのは誰だっつー話だけど)、オレも正直あんまり広い家は落ち着かないし。

だから今はなるべく火影邸に近いこじんまりとした家に二人で住んでる。

まあこじんまりとしてても火影が住む家ってことで色んな結界とか術式が施されてるらしいけどオレはよくは知らない。



オレは家に近付いてきた辺りで、今日はカカシせんせーも居ないはずだし帰ってくるまではゆっくり休めるなー、なんて考えて鼻唄を歌いながらポケットから鍵を取り出す。

そして玄関の前まで来て顔を上げるとそこに一人分の人影があった。

「……遅かったな…ウスラトンカチ」

「……へ?サスケ…?」

あぁ……やっぱりお前って嫌な奴。
今までオレん家に来たことなんかほとんど無いくせに(カカシせんせーと住むようになってからは一度も)こんなタイミングで来ることねーじゃんか…
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