H×H

□'10,1,1,〜'11,4,4
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『‥ん〜、あぁ、頭いたい‥』


「まったく、体調管理も出来ないのか。

 大方、腹でも出して寝ていたのだろう」


『や、お腹は出してないよ。お腹以外は、出してたけれど』


「‥それがどんな格好なのかは、疑問に思うが質問しないでおこう。


 薬だ。飲んでおけ」


『粉は、いや』


「子どものようなことを言うな」


『粉薬が不味くて飲みにくいというのは、昔からの人類の課題なのよ。

 本来ドリンクだったチョコレートを、粉薬のカプセルにするために、開発されたのが、今のプラリネチョコレートの前身だったって説もあるくらい』


「なにが言いたいのだ?」


『や‥うん、えっと、つまりね。

 その薬も、甘いカプセルに包まれていれば良いのに、てことで‥』


「なるほど」


『え‥え、ちょ、な、え?

 なんで、クラピカが薬のん‥んっ?』


「‥ん、」


『んぅ‥ふ、ん、‥っはぁっ』


「‥ふぅ。

 カプセルなどなくても、飲めたではないか」


『飲んだんじゃなくて、飲まされた、が正解ですね、この場合』


「どうした、顔が赤いぞ。

 熱が上がったのではないか」


『‥誰のせいだと』


「解熱剤もあるが、どうする」


『‥‥自分で飲む』




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