六つ目の物語

□最終話
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大晦日


バイトは今日もあったのでやって家に帰ると、家が無くなっていた


……何事?


「どーしよー!家がぁ…」

「…た、ただいま」

「あ、名無しさん兄さん。お帰りなさい」

「名無しさん!?
狗神のせいで家がなくなっちまったー!」


髪も服もボロボロなコックリが泣き付いてくる


「…こひな、"アレ"を探してこい」

「アレですか…」


こひなにアレを探しに行かせ、俺は瓦礫にうもっている信楽を助け出す





暫くするとこひなが7つの玉を抱えてきた

一個ずつ持ってくればいいのに一度に持ってくるからフラフラしている


「あぶねーな
一個ずつ持ってきなよ」

「早く炬燵に入りたいのです」

「さては大掃除サボってたクチだな」

「…」


まあ今年は俺がいなかったからこひながサボるのも仕方がないか
しかも今年はコックリというオカンがいるから余計掃除する意欲もなくなる


「コックリ、信楽見てろよ」


七つの玉を円く並べる
すると玉が光りだす


「これってまさか…」

「あれか星が描かれているボール…ドランボー…」



ボールじゃなかった、玉から現れたドラゴンによって家は戻った




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