六つ目の物語

□第29憑目
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タマによって市松家の食材は空っぽになってしまったので買い物に行く事になった


「お狐様、着物が大きいようですから、出掛ける前にサイズピッタリの服をお召しになって」

「?
服なら俺の着ときゃいいんじゃ?」

「私が特別に作ったものですにゃ
是非着て貰おうと思いましたにゃん!」


コックリが着替え終わって皆の前に現れたら、俺は思わず吹き出してしまった


「って女の子の服だろこれぇ!」

「ぶはっ!
コックリが女装…〜っ!
似合ってる似合ってる!

…ククッ」

「お人形さんの服にゃ」


フリフリなメイド服に、狐の耳に尻尾、首に鈴。頭にはゴスロリなカシューチャを付けている


「ゔっ
笑うな!」

「普段から女装してる人に笑われる醜態…」

「俺は仕事上"仕方なく"!着てんの」


こひなが呆れる目で見てきたので弁解しておく


タマは女装したコックリを携帯のカメラで撮るので俺も撮っておいた


「因みにここで、"こんなのおかしいよ!ボク男の子なのに…"と涙目、上目使いで言うのがプロだにゃ!」

「言ってみろよぉw!」

「ほれほれ!
うふっうふっ」

「このお姉ちゃん変」


変とはタマの事だよな?

これでまたコックリの弱味握ったぜ!




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