六つ目の物語

□第19憑目
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俺とコックリが女体化して数日後


全く俺たちは元に戻れていなかった



何でだ!?

胸キュンするために友達からエロゲー借りてやりまくってたんに!

ツンデレ娘なんか可愛くて攻略しまくってたのに!
胸キュンしてたよな、俺!

あれ…


胸キュンって何だっけ…



何かにときめくってことだよな…?



ちゃんと胸キュンしてたはず…









胸キュン気にして胸キュンが出来ていないってことか!?




………






それとも…もしかしてエロゲーの相手が女だからか?



……



いやいやいや、


男相手のもんなんかしたくねーし、そんなん認めん

乙女ゲーだっけ?
そんなん借りる度胸もない



俺はベッドの上で項垂れた










─────




悶々と考えていると、信楽が部屋に入ってきた


「商店街で温泉旅行のチケットが当たったんだが、一緒に行かんか?」

「温泉?」

「美容やら健康にいいらしいぜ」

「へー
でも美容とか気にしてないしなぁ…」

「温泉街に呪いに効く温泉もあるんだとよ」


呪いに効く温泉!?


「行く行く!ホントに呪いが解けるんだな!?」

「噂だよ噂。
だが行ってみる価値はあるだろ?」

「確かに…」

「じゃあ、明日の朝に行くから準備しとけよ」

「おー!楽しみにしてんな!」


信楽が俺の部屋を出ていく





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