六つ目の物語

□第11憑目
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周りが暗い中、家に帰ったらまた増えていた

白と黒の二種の髪色したおっさん
50歳くらいだろうか?
首に唐笠をぶら下げている


「お嬢ちゃんじゃないか!
此処の家の娘かい?おじちゃんと良いことしないかい?」


誰だ、変態ジジィを家に入れたの

こひなが濁った目をしながら抱き着いてくる


「タヌキに化かされてしまいました…カップ麺が…カップ麺が消え……」


見るからにタヌキってこの変態ジジィか


「俺は男だ!近付いてくんじゃねー!
それとこひなを化かすなんて後で覚えてろよ」


こひなの前で殺すなんて出来ないからな


「男!?
こんな可愛い娘が男なんてありえんだろ…

…あ、ホントだ」

「!!?」


変態ジジィはあろうことか、俺の胸を撫でた後、股間にあるブツをワシ掴んできやがった


「悪霊退散!」


悪霊避けの棒で変態ジジィを殴っておいた








コックリにこの変態ジジィのことを聞くと、コイツの名は信楽(シガラキ)といい、化け狸とのこと。ま、わかってたけど

信楽はこひながやっていたコックリさんの儀式に喚ばれて出てきたらしく、そのままこひなに取り憑いたらしい…

俺に憑いた訳じゃないのか。そこは良かった
だが、こひなに憑くなんて許せん






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