六つ目の物語

□第3馮目
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久し振りに一日中休みが取れた日曜日

こひなとコックリ…さんが玄関で何やら話しているのが聞こえる


「何やってんだー
今日は一日中寝て過ごすつもりだったんに…」


俺が玄関に行くと、こひなに抱き着いているコックリ…さん…、いや、コックリ


「こひなに何してんじゃわれぇぇぇえ!!」


俺必殺技の跳び蹴りをコックリの顔面に喰らわす


「ぐぁは!!」


コックリは玄関の戸を破り、家の敷地外にまで飛んでいった


「こひな〜
怖かったろー!?
兄ちゃんが慰めてやるよー!」

「市松こひなは人形なのでどうじません」


そう言いながら俺に抱き着いてくる

可愛ェ…っ!!











─────
──





ところかわって和室に連れていかれたこひなと名無しさん


「大事な話があります
そこに座りなさい」

「座ってます」

「座ってる」


何故かコックリと向き合って、三人正座で座ってる


「「?」」


──カツッ!!!


コックリがそう叫んで膝立ちになる


「コックリさんが降りてきたんだから、何か質問したらどうだ」

「「…」」


質問ねぇ…









こひなはパソコンを開いてネットを繋げる


「ググった方が早いです」

「確かに」

「ネットが憎い!」


コックリは縁側に座る


「コックリさんも嘗められたもんだ…。
俺はネットと違って、どんな質問にも正確に答えられる」


と、言ってもなぁ…、コックリに質問したいこともねーしな…


「コックリさん、コックリさん」


コックリはこひなに呼ばれ、こひなの方に振り向く


「ん?」

「命とは、人生の意味とはなんですか?
安楽死とは罪ですか?
クラムボンとは何ですか?
コックリさんのスリーサイズは?
今日の下着は何色ですか?」

「答えのない質問とセクハラは止めろ!」


さすが、我が妹


「では、次のテストの解答を教えてください」

「お!それ俺も俺も!」


俺とこひなは問題集とドリルをコックリに見せる


「チートすんな」

「ケチ」

「あれもダメ。これもダメで役にたちませんです」

「質問が悪い!」


妖怪だろー!神様だろー?


「消費税率の引き上げに関する問題とこん「自治系はパス」」


殆んどダメじゃねーか!


「んじゃあ、明日の天気は?」


これくらい答えらんねーんなら、コックリさん辞めろよ


「まあ、それなら

ちょっと待ってろ」


コックリは先程こひなが使っていたパソコンを持つと、キーボードを押し出した


「それネットだろ!」

「ググるのですか?
コックリさんはサーチエンジン以下と判明なのです」

「…」


こひなの辛口な言葉に何も言い返さないコックリ



なんか様子が変なような…


「なんか何もしてねーのに壊れた…!」


ビリビリといっているキーボード
画面も真っ青で砂あらしが入っている


「俺のパソコンっっっ!!これどーすんの!?」

「ハイテクはわからん」

「ここまで使えないとは…何したんですか?」


流石のこひなも冷や汗をかいた





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