六つ目の物語

□第2馮目
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コックリさんという人間ならざるものに出会って数日

バイトが思った以上に長引き、こひなはもう寝てしまっているだろう時間になっていた


くっそ、
マジあの店長呪ってやる…っ!

俺の家にある、倉の中の呪いグッズ(違います)でどう呪おうかと思いながら家に入ると、玄関にいつかのケモミミ男がいた


「…夜中にまで俺ん家にいるということは、やはりお前変態不審者だな!?」

「ちげーよ!!」


ケモミミ男はあたふたし、俺の肩を掴んでくる


「聞いてくれよぉ!こひながさ、こひながさ〜」

「こひながどうした!?」


こひなに何かあったんじゃあるめーな!?


「コレ見てくれよ!こひなと喧嘩みたいなもんしてよ、仲直りのお詫びにくれたんだけど…
この家から出れなくなった!!」


ケモミミ男の首にはデッカイ鈴が…


「おお!それは市松代々伝わる呪いの鈴!
つけられた本人には死んでも外れないっつー代(シロ)もんだな」


ケモミミ……コックリ…さんはやっぱりかー!と項垂れている


「まあ、仕方ない
こうなったら、コックリ…さん、お前はこれから市松の守護妖怪…式神というところだな、になれ!」

「はあ!!?」

「まあ、家から出れねーんだと生活に困るから、家からは出してやる。その代わり、ここがお前の家だ!」


俺はどんどん決めていく


「何でだよ!」

「と、いうのは後付けで、ホントは飯作ってほしい」

「そういうことかーい!」


もっと背伸ばしたいんだよ…
それにはちゃんとしたもん食べねーとだしよー…


「一人くらい居候したってかわんねーし、こひなも喜ぶだろうしな」


これで可愛いこひなが寂しがることがなくなるぜ!


「何故か心声が聞こえんぞ」


うっせ





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