短編集
□姉の定義―もっと幼く―
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それは、ある休日の朝のこと。
「それじゃあきれいきれいにしようね〜」
いつも通り、優子の一晩中のおねしょを受け止めたおむつを脱がせた優奈は、お尻拭きを優子の幼い秘裂に押し当てた。
その時だった。
「うわ、わ、わ」
「え、じ、地震?」
突然、足元が左右に揺さぶられたのだ。膝をついていた優奈は転ぶことは無かったが、立っていた優子は耐え切れず、ぺたんと尻餅をついてしまう。と同時に妙な声を優子がもらしたことに、優奈は気付かなかった。
「……収まったかな。優子ちゃん、大丈夫?」
優奈は揺れが止まったことを確認すると、尻餅をついた優子を抱き起こした。怪我は無いようで、優奈は安堵の息をはいたが、優子は何もいわず、顔も上げない。
「優子ちゃん?」
「お、お姉ちゃん……」
やっと口を開いた優子は、焦点のあっていない目をしていた。何があったのか優奈が探ろうとすると、すぐに優子が太ももを擦り合わせていることに気付いた。
「あら、優子ちゃん、しーしー出ちゃいそうなのかな?」
優奈は、優子がおしっこを我慢しているのだと思い、新しいおむつを穿かせようとした。優子は首を横に振るのだが、恥ずかしさから嫌がっているだけだと考え、優奈は優子の太ももを強引に開かせた。
「あ、だめぇっ!」
「えっ、これって」
優奈の無毛の縦筋は、既に濡れ始めていた。しかし、濡らしているのはおしっこではないようだ。
優奈がそっと触ると、優子は身体をピクンッと反応させた。小さく息も漏れてしまう。
「やだ、なんかむずむずするぅ……」
「……ふ〜ん」
優子が尻餅をついた際、優奈が押し当てていたお尻拭きが、縦筋をなぞるように強めに擦れてしまった。それからというものの、下腹部から伝わってくるジンジンとした疼きに、優子は戸惑っていたのだ。
優奈は、もじもじとする優子におむつを穿かせると、ベッドの縁に座り、優子を膝に乗せた。そして右手を優子のおむつに重ねる。
「お姉ちゃん、何するの……?」
優子はわずかに声を震わせた。なんだか、嫌な予感がした。
「優子ちゃんさあ」
「な、なに?」
「今、自分の身体に何が起こってるか、わかる?」
優奈がぽんぽんとおむつを叩く度に、淡い刺激が下腹部に伝わる。優子はそんな刺激に堪えながら、首を横に振った。