アイドルマスター Lost Heart編
□ファイアーサン/麻生優歌/Eランク/TV収録
---サバンナテレビ局。
優歌はソロでトーク番組に出るため衣装のチェックをしていた。
ショッピングの時以来765プロのメンバーとは会っていなかったが仕事となれば話は別。
こちらも104プロの一員として春香達に負けないようにと優歌は思いつつ衣装の最終チェックに入った。
---そして本番。
「今回は只今注目人気アイドル…『DarkAngels』の麻生優歌ちゃんがゲストに来ていただいていますッ!どうぞ!!」
「よろしくお願いしますっ♪///」
優歌は笑顔でカメラに映ると真と春香の隣に座った。
「いやぁ!!こんな美少女が3人も居るなんて僕は幸せ者ですねぇ!!」
「もうやだなぁっ///
ボクが美少女だなんてっ♪///」
「そうですよっ♪私達美少女なんかじゃないですからっ♪」
「…盛り上げるのも大変なんだね。」
「「「えっ…?」」」
ふと漏らした優歌の呟きはマイクを拾い春香達の耳に入る。
「わ、私初めてただからそのっ…どうしていいかわかんなくて…。」
「なんだっ!てっきりボクに喧嘩売ったのかと思ったよっ!!」
「本当だよっ!もう少しで私の腰のハリセンが出るところだったよ優歌っ!!」
「ハリセン!?」
「765プロのアイドルは怖いなぁ〜優歌ちゃん気をつけてよぉ!!」
司会者も優歌の言葉にフォローを入れると4人は楽しそうに会話を進行させた。
「では!今回『DarkAngels』のファーストシングルが発売されるそうですねっ!!」
「えぇっと…そうだった!!」
「優歌今日何しに来たんだ?」
「真の言うとおりだよぉ…。」
司会者はずっと待っていたが宣伝をしない優歌に優しく言ってあげると優歌は慌ててクリップをテーブルの上に置いた。
「えーと…CD発売されました!!」
「優歌…それ明日の日付だよ…??」
「えーと明日発売ですっ!」
「##NAME1##さんみたいにてきとーな進行だね…。汗」
適当すぎる優歌の発表に春香達だけでは無くスタッフの笑い声が漏れると優歌も照れたように笑った。
「えぇっと…ファーストシングル『ミタマ』は羽根を無くした堕天使が空に舞う同じ天使の羽根を毟り取るというストーリー性の高い歌となっています。」
「怖い歌だね…。」
「うーん…でもこの詞はとある作詞家が私達のために作ってくれたらしいよ?」
「作詞家さん自ら???」
「なんでも星井紗騎の大ファンとか?」
「紗騎ちゃんすごいねー。」
「…
優歌…その人に嫉妬はしてないかい?」
真はニヤッと笑うと優歌の肩を抱いてまたもや囁く。
「なんで嫉妬!?」
「優歌は嫉妬深いタイプだろっ!?ボクにはビシビシ伝わってくるんだッ!!」
「あーわかる真。優歌ってヤンデレ派???」
「何それ!!」
「また始まりました!!104VS765の醜い争いでーすっ!!」
司会者は喧嘩する3人の目の前に立つとスタッフ一同大きな笑い声を上げた。
「っと。ここでゲストの優歌ちゃんのためにとある人をお呼びしていますッ!!」
「とある人?」
司会者は思い出したかのように告げるとスタジオにある女性が入ってきた。
「「誰??」」
「…ッ!?
おか
…さんっ…。」
それは元人気アイドル麻生亜夜子であった。亜夜子はわざとらしい涙を流すと優歌を強く抱きしめた。
「ひっ…!」
「「優歌…?」」
「今までよく頑張ってきたわねっ…ゆうっ…かっ…!!」
優歌は目を見開きそのまま硬直すると優歌の肩に亜夜子は顔を置く。
(アンタ…泣きなさいよ?)
「あっ…ぁぁっ…。」
「優歌大丈夫…えっ!?」
---ガツッ!!
「う”…。」
亜夜子は震える優歌に舌打ちをするとカメラに映らないように優歌の腹を殴った。
殴られた優歌は痛みにより涙を流すと会場は『困難を乗り越えてきた親子』に涙を流した。
「お前っ「おかっ…さっん…ありがとっ…うっ…。」
「優歌…?」
気付いた真は亜夜子に歩み寄ろうとしたが優歌はそれを止めるように泣きながら母を抱くと母は満足した笑みで真と春香を見た。
→次へ
[表紙へ戻る]
ゲームブックを検索