遙時4

□※壊れるまで…(アシュ×千尋)
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心までは手に入れられない……

結婚の義の際の千尋の横顔に俺はそう感じた…


それからしばらくし常世の国に千尋を迎えての生活が始まった…


好かれていないのはわかっていても嫌われるのが怖くてまだ千尋を抱いていない。

「…らしくないな」

本当は毎晩、壊れる程千尋の体を愛したいと思っているのに。

「全く聞いてないな。大事な話の最中だ」サティが呆れたように言う


「ああ。すまない…」

「お前は相変わらず温いな…心が奪えないなら尚更、体を無理矢理己の物にしてしまえばいい。」


サティの発言に全てを見透かされているようで驚いたが、もっともだと納得した。


「フッ…なんなら俺も手伝おうか?」とサティが微笑する


「…結構だ。失礼する」

と一言だけ言い残すと自室へ戻った。


今夜いよいよ千尋を抱く。

幾度、あの白く柔らかな肌を赤く染め、腕の中で鳴かす事を想像した事か……





――その晩――




千尋が自室に戻ったのを確認すると扉をノックした。

「アシュ?どうしたの?」


中から顔を覗かせたのは、これから起こる事を何も知らない寝巻き姿の無防備なお前…




   
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