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□悔しいけど
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なんなのほんとにもういつも俺のことからかうしからかわれるのが悔しくて反論しても口が達者で一枚も二枚も上手なお前はすぐペラペラとさらに傷を抉(えぐ)るような言葉を発するから反論していたはずの俺が持っていた主導権はすぐにお前に取られてしまうんだろう

特に今日のアレ、アレだよ何アレ忘れたとは言わせねーよ今日の昼休みのバスケの後だよ俺が買ったポカリまだ開けてなかったのに開けようとしたら後ろからヒョイッて手が伸びてきてポカリとったじゃんあれほんとムカついたんだよね楽しみにしてたのにくそっ文句言ったら返してくれてやけに素直だなと思いつつも飲んでプハッてポカリ口から離したらまたヒョイッてさぞかし当たり前かのようにポカリとって飲んだだろ


ポカンと見るしかない俺を横目で見ながら飲み干してグイッとYシャツ捲った手で口ふいて一言。「何か問題でも?」そりゃあないぜお兄さんニヤリと笑ったってことは確信犯ですかお兄さんでも今の俺にはその顔がとても妖美に見えるし腕捲りをして少し汗で火照った体からフェロモンを感じるよ…って何考えてんだ俺はこれじゃまるでお前のこと…嘘だろ、いや待て落ち着け俺確かに彼女いないし今は彼女よりお前が欲しい…って落ち着け俺違うよ、違うそんなわけない有り得ない俺がお前のこと…





好き、なのか。





悔しいけど
(今思ったこと全部お前に言えたらな、なんて)

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