脳噛
□ファイトだ笹塚刑事
1ページ/7ページ
困ったなー…。
はあ…。
「何をそんなに云々しているのだ?」
「それがね…」
―…数分前。
ヴーヴーヴーヴー。
「はい」
「弥子…」
「何、どうしたの?叶絵。あ、明日の事?
私すっごい楽しみでもーほんと、どうしようってくらい興奮
してるよっ!食べまくろうね!明日は!」
「弥子…ごめん…」
「ぇ?何?」
「明日の事なんだけど…」
私は何だか悪い察しがついた。
「うん」
「用ができちゃって行けなくなっちゃったッ!ごめん!」
「まじで?」
「うん、まじです。ごめんなさい。この埋め合わせはかならずするからっ」
少しの間、驚いて放心状態だった。
二人で食べ歩きに行く約束をしていた。
それは弥子にとって凄く楽しみにしていたことだった。
それが今砕かれた。
「…はは…」
弥子はその後、しょうがないなー…埋め合わせちゃんとしてね、
と言って
「ほんと、ごめんねッ…じゃッ」
電話を切った。
プツ。