灰男

□この手
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かつてのスーマンがそうであったように。




僕には大切な人がいる。



だからこそ…。










僕にはもう




この手しか残されていなかった。







この嫌な手さえ今は光に見えた。










けれど





拒みたくて仕方なかった。
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