灰男

□白い存在
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気づけばちらほらと見かける白い透き通るような髪。


どんなに人混みの中に紛れたって気づく。

見なくても視界に飛び込んでくる。


すぐに消え失せるだろうと思っていたその姿は



今もちゃんと存在していた。



白といえば無に近い。


それなのに奴ときたら中身はとんだ甘ちゃん。



いっそその髪ピンクにでも染めちまえ。
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