曽妹
□水たまり
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「あ、雨だ」
突然雨が降りだしたのは、曽良くんと一緒に下校しているときだった。
「傘持ってきてる?」
「持ってきてません」
曽良くんはそれが大したことではないかのように、平然と首を振った。
「どーしよっか…曽良く……アレ?」
さっきまで隣にいた曽良くんがいない。
周りを見渡すと、曽良くんは普通にいつもの道を歩きだしていた。
「曽良くん傘ささないの?」
「なんか……めんどくさいじゃないですか」
何言ってんだと思ったけど、自信ありげにこっちを向く曽良くんの表情には、なぜか説得力があった。
「……そうだね」
僕は水たまりを蹴って曽良くんのところへ歩きだした。
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何がしたかったんでしょう………
いきあたりばったりって良くないですね。←