台本
□第四章 嵐の前の
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桜
「暁紅葉が確認された。すぐに雅様の指示が出る。」
秋桜
「っしゃー!!まじで!?もうすぐ暴れられるぜー!!」
葵
「緊張しますぅ…。」
凛音
「まったく、秋桜!遊びに行く訳じゃないんだからね!」
皐汰郎
「あ"ー、ただいまー。つっかれたー。」
秋桜
「おっかえりぃー皐!さぁ遊べ!」
葵
「遊べ!です。」
皐汰郎
「気が早い!帰って来たばっかりだぞ!?」
3人(主に2人)が騒いでいると…。
凛音
「にゃー!!うるさい!もうすぐ雅様がここに来るんだから、少し黙るっ!」
秋桜
「ヘーい…。」
皐汰郎
「…助かった…。」
一瞬で静かになる。
そして扉が開いた。
雅
「話は桜から聞いているな?早速指示を出す。明日、表の世界へ行く。皐汰郎、場所は分っているんだな?」
皐汰郎
「あぁ、バッチシ。」
雅
「では、そういうことだ。」
そう言って雅は戻って行った。
その後を凛音も付いて行く。
皐汰郎
「…だってさ。ホレホレ、今日の所は早めに寝なさいっ。」
秋桜
「なぁに父親気取りしてんだよっ!いいから遊べー!!」
またしても騒ぎ始める2人。
桜
「葵、今何時?」
葵
「午後9時15分42秒です。」
桜
「…もうすぐ戦争が始まるのね…。」
葵
「戦争って楽しいんですか?」
桜
「…さぁ、私には分らない。」
桜は真っ暗な窓の外を眺める。
その頃廊下。
凛音
「あの子たち、大丈夫なのでしょうか…。」
雅
「…なんとかなるだろう。それより、表の世界はなにかあったか?」
凛音
「いえ、特に目立った情報は入ってきていません。」
雅
「そうか。…楽しみにしているぞ、暁紅葉。」
紅葉
「そういえば、さっき"個人戦"って言ってたけど…どうやって戦うの?」
大和
「戦い方は人それぞれ。しかし、皆共通点がある。」
紅葉
「共通、点?なんなの?」
秀秋
「共通点、俺たちの場合それは"四神"だ。四神とはなにか知っているか?」
紅葉
「四神って、青龍・朱雀・白虎・玄武のことでしょ?」
慶介
「せや。俺らはそれぞれの四神から力を借りて、敵と戦う、っちゅうことや。これ、普通の人間やったら絶対ムリやで?」
紅葉
「普通の人間って…。じゃあ4人は普通の人間じゃないの?」
冬人
「普通ではないかな。そう言っても、お化けとか怪獣とかじゃないからねっ。僕たちは四神の生まれ変わり、って言われているんだ。」
慶介
「まぁ、ほんまかどうかは俺らにもようわからへんけどな。でも、この力でお前を守るよう言われとるんや。」
紅葉
「言われてる?誰から?」
秀秋
「それは、寿花さんからだ。」
紅葉
「えぇっ!?おじいちゃんから!?それじゃあ、おじいちゃんも今説明してくれたこと、全部知ってるってこと!?」
大和
「まぁそうなるなっ。とりあえず簡単な説明はこれで終わり。まだ分らないことは、聞いてくれれば俺たちの分る範囲で説明する。…さぁ!そうとなれば屋敷案内の続き、行っくぞー!」
紅葉
「えっ、わ、ちょっとー!」
大和と紅葉は部屋を出て行った。
冬人
「…紅葉ちゃん、大丈夫かなぁ?」
慶介
「あいつも色々と大変やろうからなぁ…。」
秀秋
「仕方のないことだ。…それよりお前たち、今日の仕事は終わっているのか?」
冬人
「あ、そういえば…。」
慶介
「普通このタイミングでその話題を出すか?」
秀秋
「もし今日中に終わらないようなら、明日の仕事を倍に増やすからな?」
秀秋のブラックスマイル発動。
慶介
「今すぐ終わらせてきます…。」
慶介と冬人も部屋を出て行った。
秀秋
「…この戦争、どうなるのだろうか…。」
第四章 終