台本

□第一章 初めまして
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秀秋
「とりあえず、だ。紅葉、お前は今日からこの屋敷に住むことになった。それはいいな?」

紅葉
「だーかーらー!ここはドコ?あなた達は誰?どうして私はこんな所にいるの!?」



着替えを終えた紅葉は昼食のため移動中。
秀秋を残し他の3人は先に行ってしまった。



秀秋
「ここは日本、俺達は人間。あとのことは後程説明する。」

紅葉
「そのぐらい分かってるわよ!!私が聞きたいのは……」

秀秋
「さぁ、着いたぞ。」



秀秋は目の前にある扉を開いた。
広い部屋の中には大きなテーブルに沢山の料理が並んでいて、秀秋を除く3人もいた。
紅葉は扉の前で立ち止まっていると…。



冬人
「どうしたの?紅葉ちゃんっ。さぁさぁ入って入って!」

紅葉
「えっ、あ…うん。」



冬人が紅葉の腕を掴み、席へ誘導する。
紅葉が椅子に座ると早速大和が話しだす。



大和
「お食事中で申し訳ないが…少し聞いてくれ、紅葉。」

紅葉
「な…何よ。」

大和
「お祖父様から手紙を預かっている。」

紅葉
「お、おじいちゃんから!?」

大和
「あぁ。…読むぞ。」



大和は封筒を開け手紙を読み始めた。



大和
「『紅葉ちゃんへ☆やっほぉー!元気にしてるぅ?おじいちゃんは今、ロンドンにいるよー♪あ、写真入れてあるから見てね!それじゃあ、Bey^^』…だとさ。これが写真。」



大和はノリノリで手紙を読むと、紅葉に写真を渡す。



慶介
「ほんまお前のテンションにはついて行かれへんわ。なぁ冬人?」

冬人
「そうだねー。大和くんハイテンション!」



紅葉は写真を見終えると、写真を机の上に置く。



紅葉
「はぁー、まったく…。あ、そうだ!さっきの私の質問は?後で話すって言ってたでしょ?そこの眼鏡の人!」



紅葉は秀秋をビシィっと指差す。



秀秋
「眼鏡の人って…ι」

慶介
「ギャーッハッハッハッ!!め…眼鏡の人やって!!ヒーヒッヒッ!腹痛い!めっちゃ痛い!お前おもろいなぁー!」



床をバシバシ叩きながら爆笑の慶介。



秀秋
「その変なあだ名で呼ばれるのはごめんだからな。まず自己紹介からにするか。俺は富原秀秋。」

慶介
「俺は夏目慶介!よろしゅう☆」

冬人
「僕、芳真冬人って言うんだぁ。よろしくね、紅葉ちゃん!」

大和
「そして、この俺!春風大和様だぁー!!」

慶介
「さぁ、馬鹿は置いといて次行くでー。」

大和
「ぬおぉい!!馬鹿とは誰のことだぁぁー!!」

秀秋
「では次だ。」

大和
「お、おーい。。。」

秀秋
「お前がこの屋敷にいる理由。」

大和
「それはだなぁ!」

慶介
「お前は黙っとれ。」

大和
「なんでだよ慶ちゃーん!僕悲しい!」

慶介
「キモッ!誰やねん!つか、そろそろ冬人キレさせるで!」

冬人
「えへへ〜♪」

紅葉
「あ、あのぉ〜…。」

大和
「どうした?紅葉っ☆」

紅葉
「めが…秀秋、さんが…。」


紅葉はチラッと秀秋を見る。
大和、慶介は秀秋を見て凍り付く。
冬人はニコニコ笑ったままだ。



秀秋
「紅葉、気にしなくていいぞ?大和と慶介の方は後でみっちりしめておくからな。」



黒い笑みを浮かべている秀秋。



慶介
「ちょ、待て秀秋!ほな冬人はどないなるん?」

秀秋
「冬人は笑っただけだろ。」

冬人
「えへへ〜♪」

大和
「いいなぁ〜、冬人いいなぁ〜。」

紅葉
「あ…あのぉ〜。。。」

秀秋
「あぁ、すまない。話がだいぶ逸れたな。あ、それと俺達を呼ぶ時は敬称は付けなくていいぞ。」

大和
「なんたってお嬢様だからな!」

紅葉
「えっ…はぁ。」










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