ラビアレ
□出会い
2ページ/3ページ
転校初日、僕が教室に入って最初に目に付いたのは、夕日を思わせるような赤い髪だった。
凄い髪だな…まあ自分も人のことは言えないが。
その人は右目に眼帯を付けていた。
眼帯なんてどうしたんだろう。
「アレン・ウォーカーといいます。よろしくお願いします。」
「じゃぁウォーカー、空いてる席に座ってくれ」
そう言われて僕は空いてる席―“赤髪の人の隣の席”に座った。
近くで見るとかっこいいなぁ。体格なんかも僕なんかとは違って、男らしい体格をしているし、顔も垂れ目だけれど凄くカッコイイ…
「これからよろしくお願いします」
そう言って僕は手を差し出した。だがその人は僕のことをじっと見ていた。
どうしたんだろう…もしかして受け入れてもらえないのかな?
「あの…」
「あっ!ラビっす!ラビで良いから!」
そういってラビは僕の手をとってぶんぶんと振った。
「えっ!あっ!うんっラビ!」
少し反応に困ったが僕が名前を言うとラビの顔が満面の笑顔になった。
良かった…受け入れてもらえた…
.