-保健室の先生の秘密-
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数分後校内には
休み時間が終える鐘が流れた





「キバー!!
次英語だってばよ!」

「さっさと座りなさいよ!!」

ナルトはぐだーっと
やる気のない顔しながら俺を呼んで
その隣の学級委員のサクラは
ぼけっと突っ立ってる俺を席に座らせた

隣のシカマルも
教科書の準備もせずに寝てやがる

しかしチャイムが鳴って
10分程経っても先生が来ない

「先生来ないってばよー。」

「暇だあー。つまんねー!!!」

「…サボるか?」

「サボっちまうか?」

「ニシシッ言うと思った!」

「ちょっと!ナルト、キバ!
どこ行くのよっ!!」

その会話を耳にしてか
サクラが止めに入ったが
勿論それを無視して
にやりと笑い席を立つ

教室の後ろの席の俺は
ざわめくクラスの連中から
目立たない様にドアに手を掛け様とした

先生が入ってくんのは
必ず教室の前からだからな





ガラガラッ!!

「「うわっ!」」

触れようとしたドアが勢い良く開いて
どん、と大きな巨体とぶつかった

自然に顔が歪む

「げっ、」

同時に素で出てしまった声に
自分でも冷たい事に驚いた

「ちょっと…キバ、げっ、てなによ?
先生に向ける反応じゃないでしょ、それ。」

涼しげな声が上から落ちてきたと思ったら
クラスの女子が騒ぎ出した

つーかなんで後ろの扉からー…

「カカシ先生!!!」

「きゃーっ!先生!
なんで、なんでカカシ先生が?」

「ちょっと代理を頼まれてね。」

皆に向かって簡単に事情を説明して
先生は教卓へと向かう

どうやら英語の先生が急病で
その代わりを頼まれたらしい

女子達だけじゃなく
ほかのクラスメイトも
本来来るはずの無い先生の登場に
驚きを隠せないで居た

それに対して
少し困った表情をする先生

どうやら英語の先生が
急病で代わりを頼まれたらしい

だけどそれは優しくて
ああ、先生は生徒皆のことが
好きなんだなあって感じられた

顔も美男子で身長も180以上あるし
性格もだらしないけど優しくて
更に声までイケメンボイスで…

当たり前に女子から大人気で
どんだけ出来過ぎくんなんだよ!!この先生!!

べ、別に俺は
羨ましいわけじゃねェぞ!!

俺だって身長は、
まあ170ねえけど
クラスじゃ普通よりちょっと高い方だし
運動神経だっていいし
声は自分でもわかんねーけど
性格は悪くねえ!
(※あくまでも自己評価)

ケッと舌打ちをして
席に戻った

大体保健の先生が
英語なんて出来るわけねーんだ





「Please stand up.」





…英語も出来る完璧教師に
この1時間険悪感丸出しな態度を
取ったと言うことは言うまでもない



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