鹿

-「好き」と言って-
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「く、…ん」

くちゅ、くちゅと業と
音を立ててシカマルくんの
咥内をしつこく犯しつつ
抵抗の無い事を確認すると
束ねた腕をゆっくりと下ろし
僕の両手は彼の両手を絡めた

「…っふっ…ん」

ぐちゅ、くちゅ

「く…っ」

口を離せばたらり、とどちらのものか
解らない唾液がシカマルくんの顎を伝う

苦しそうに息をするその表情が
僕の理性を揺さぶる

「…満足かよ?」

ふ、と笑みを零すシカマルくん

「まさか。」

この僕が満足する訳ないでしょう?
解ってて言ってるんですか?

僕も彼同様、笑み零して
細い首筋に唇付けた

「んっ…サ、イ」

小さく震えるシカマルくんの
自身目掛けて僕の指は衣類を捲り
素早くズボンを下げると
トランクスから主張した
シカマルくん自身が現になって

下着は脱がさず
軽く握ると熱い吐息と
膨張し始めるシカマルくん自身

「あっ、サイっ、」

甘い吐息に翻弄されつつ
僕は下着の上から強く優しく触れた

びくつく彼自身は
もどかしいのか気持ちいのか
苦しそうに顔をしかめ僕の名前を呼ぶ

「…直接、…っ触っ」

ああ、僕より先に
そういう気分になったんですね

小さく顔を逸らす彼の
口をもう二度程奪うと
僕は何事も無かったかの様に
シカマルくんから離れた

案の定きょとんとする彼に背を向ける

中途半端に乱れたシカマルくんの姿に
理性は掻き立てられるけど

ここは全く興味の無い振をして
平然を装って柔らかく微笑んだ





「シたければ自分で処理して下さい。
僕はそんな気分になりません。」





「ーッ、」

「………」

動揺を隠しきれてない
シカマルくんから目を逸らし
本棚から一冊の本を取り出して
チェアに腰掛ければ
足を組んで読む振りをする

「…っ」

長袖シャツにトランクス姿という
萌え要素を兼ね揃えた恋人を目の前にして
僕の理性は限界ギリギリだ



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