-拘束犬の愛育-
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-保健室の先生の秘密-の続き。




昼下がりの授業中

しん、と静まり返る教室には
コツコツ響くチョークの音と
時刻を示す時計の針の音が混じり合った

ヴヴヴ、

小さな振動が眠気を覚ました

ポケットに入っている携帯電話の
マナーモードが微かに動いて
その授業が退屈過ぎて
うたた寝しつつあったキバは
小さく眼を擦った

メールか、とポケットに入ってる
携帯電話を取り出し
教師が黒板に夢中になってる間に
ディスプレイを確認する

その瞬間

どくん、心臓が跳ねて
血の気が引いてくのが解った

「…っ、」

自然に身体が硬直した様な痙攣した様な
感覚に震わされ
犬塚キバは授業所では無かった

ガタガタと震える指で文面を確認し
添付されてる写真を開いた



from:はたけカカシ
Re:
―――――――――――――

犬買っちゃった♪
可愛いでしょ!
早くこの子と遊びたいなあ。



[添付ファイル]



-END-




ー…約1週間前

彼、犬塚キバは
教師であるはたけカカシに
散々犯された

その次の日も、その次の日も
カカシに保健室まで呼ばれ
淫らな自分の姿が写った
ディスプレイを見せ付けてられて
キバは嫌々身体を委ねるしかなかった

終いには悪趣味な犬の装備を装着され
玩具や道具で遊ばれた後
携帯電話で撮影されたのだ

そこに映る人物は
まるで見知らぬ人間だった

包帯で両手首を固定され
もがく事も出来ず膝だけを
立たせ四つん這いになり

頭には犬耳、更に首には
無意識のうちに自分は
カカシの所有物だと思わされるような
硬い首輪を嵌められ
頬を真っ赤に染めて眉を寄せて
苦しそうに涙を溜めてる表情

唇からは唾液なのか
含みきれない液体をだらし無く流して

後ろに突き刺さった尻尾付きバイブと
胸に付けられた小型ローターに
淫らに犯されてる自分の姿が
ディスプレイに映された

しかし、その恐怖は何故か
3日程でぱたりと止んで
今日までの4日間
授業を持たないカカシとの接触も
呼び出しも悪夢の様な行為も
何も無かったのだ

流石に不思議には思ったが
カカシの事だ、遊ぶ相手なんて山ほどいる
きっと自分に飽きたのだろう

そう自分いい聞かせて

今まで通りの日常を過ごせるー…
と安堵に浸っていた矢先



今度はこれだ



キバの身体の震えは止まらない

「………」

ヴヴヴ、

思考回路が全く定まらない中
再び震える機会音に
危なく携帯電話を落としそうになる

再びディスプレイには
メール受信中の文字が表示された

またも送信者は変わらず
はたけカカシ

まだ感覚の無い震える指先で
クリックボタンを押したキバの表情は
絶望感と恐怖感に襲われ
悲観と失望に奮い立たされて居た




「今日は沢山躾してあげる。」





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