-裏遊園地でWデ-ト-
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(サスケSide)



いつも通りのある日の事



「「サスケェ!!シカマルっ!!」」



声がした方へと眼を向けると
ちらりと見える特徴的な刃を見せて
笑顔で走ってきたキバと

こちらも満面の笑みで
くりくりの蒼い目を俺に向ける
天使のようなナルト

「「ど−した?」」

けだるそうに机に俯せになって
寝ているシカマルと
何となく窓を見つめてた俺が声を合わせた

「これ行きたい!!」

二人がそう言って
見せてきたのは一枚のチラシ

かなり怪しげな蛍光ピンクのチラシ

「………」

シカマルと俺は目が痛くなりそうな
チカチカした蛍光ピンクのチラシを
目を細めて確認する

それにはこう書いてあった


┏━━━━━━━━━┓
┃!!!!!NEW★OPEN!!!!┃
┃★イチャイチャカップルランド!┃
┃四名様入場料無料券┃
┃カップル限定の遊園地!┃
┃熱く盛り上がること┃
┃間違い無☆しッ!!☆┃
┃※二組のカップルで┃
┃ご来店下さい(∀)★┃
┗━━━━━━━━━┛















「なんだこれ。
つ−か明らか怪しいだろ。」

シカマルが眉にしわを寄せながら
そのチラシを手にとって
めんどくさそうに呟いた

確かに、
どっから持ってきたんだと
ナルトに聞こうと顔を上げるがー…
目の前にはにっこりと笑う
天使(ナルト)が映って
つい言葉が詰まってしまう←

「サスケェ!!行きたい!!
俺ってば遊園地行ったこと
ねえから一度行って
みたいんだってばよ!!」

ナルトはシカマルの声を
無視してキラキラ目を輝かせて
俺に言い寄って来た

…ナルトと遊園地デ−ト、か

「……」

「な?良いだろ?サスケェ!」

………悪くないな

「…ああ。俺は別に構わない。」

「よっしゃああああ!!
すげえ楽しみだってばよ♪」

遊園地とか人混みは
あまり好まないが…
ナルトのためだ

ジェットコ−スタ−でも
コ−ヒ−カップでも
なんでも乗ってやるぜ!!

俺が一人にやにやしてると
今度はナルトの隣にいた
キバが口を開いた

「な−シカマル!!
サスケ達行くってよ!!
俺達最近インドアばっかだから
たまにはアウトドアデ−トしようぜ!!」

キバも目を輝かしながら
シカマルを後ろから抱き着く

「………
(めんどくせ−な遊園地とか。)」

こいつも遊園地とか人混みは
好きじゃなさそうだしな

購買で買ったジュ−スのストロ−を
くわえたまま黙り込んでやがる

※似合わない事にいちごみるくオレ

「なあシカマル!!」

「…(でもこいつが
行きたいっつ−なら…)」

「………」

「………」





しばしの沈黙





「…もういい。」

沈黙が続いていつもポジティブなキバが
珍しく溜息をついてシカマルに
回してた腕をゆっくりと解いた

「シカマルが行かねえならシノ誘う!!!」

「はあ!?」

キバの予想外の発言に
シカマルの表情が面白い様に
ごろっと変わって

「ナルト!!サスケ!!楽しみだな♪」

俺達に向かって笑顔で言うキバ

「さ−て★シノ君はど−こかな?
カップルじゃなくても
カップルの振りすりゃ入れるだろっ♪」

キバはキョロキョロと教室を見回す

まじでシノを誘う気かこいつ

そんな姿をこの男が
黙っているはずがない





「ちょっ、待てキバ!!行く!!俺が行く!!
つか行きたい!!」





シカマルがガタンと机を鳴らして
勢い良く立ち上がるから
周りにいるクラスメイトは
一斉にその音へと目を向けた

「「………」」

「………っ///」

皆の目線を集めたシカマルは
我に戻って座り直して
何事もなかったかの様に
先ほど飲んでたジュースを飲み干した

「ヒャッホ−♪
(作戦成功−★★★)
んじゃあ明日はダブルデ−トだな!!」

「楽しみだってばよ★」





だけど





変態A氏(管理人)が妄想する遊園地が
普通なはずではない事を






俺は忘れていた






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