鹿

-Please tell me-
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(カカシSide)





「え、?」





持っていた資料を
落としそうになりながらも
声の主に信じられないと
言った表情で聞き返した

「………ほんとに?」

「だーかーらー!
さっきから言ってるじゃないですか!
シカマルなら帰えらせましたって!
熱が出てたんで。
勿論綱手様にも報告済みです。」

通常なら任務は担当した者が
最後まで任務を
熟さなければならないのだが、
今回の任務は余程重要度が低いのか
軽視なものなのか
それともそれとも本人が
立っていられない程
重症な熱を出したのか

本来三人で提出する筈の
任務報告書を出しに
火影室から出てきたのは
いのとチョウジの二人だけ

これまた別件の資料を
火影様に提出しようと此処に来た俺は
たまたま廊下で二人とすれ違って

愛しのシカマルが

熱を出して苦しんでると知る

「…シカマル滅多に
風邪なんか引かないのに珍しいよね。」

「最近忙しいから
疲れが溜まってたのよー。きっと。」

いのとチョウジが軽快に会話する中
俺はこうしてはいられないと思い
愛しの愛しのシカマルの元へと足を走らせた

確か、今朝の任務リストを見た限りでは
シカクさんもヨシノさんも
任務が入ってたはず!←毎日チェック済み
(勿論毎日のシカマルの任務リストも)

………って事は今

奈良家にはシカマルが一人?





「………あは☆」





あ、やばい今顔にやけた

駄目駄目、シカマルが風邪引いて
熱出して苦しんでるのに
なに喜んでんの俺!

天才コピー忍者と恐れられている(?)
この俺が他のこと考えられないくらい
惚れ込んでるんだから

きっちりと看病させてもらうよ
シカマル



.
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