鹿

-会えない時を越えて-
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(カカシSide)





『はあ…』





最近任務続き…しかも
2週間連続出勤で休み無し…

綱手様も人使いが洗い

Bランクなら中忍に
任せてくれればい−のに

って…人材不足だから
そんなこと言ってらんないんだけどね

あ−…たまには家でゆっくりしたいよ

俺は綱手様に
任務報告書を出しに行った

だけど綱手様から
予想もしなかった言葉が放たれる





『…カカシ。よくやった。
今日はもう帰っていいぞ。』





機嫌が良いのだろうか
それとも簡単なBランク
任務だからだろうか
報告書を軽く見ると
にこっと笑ってそう言う綱手様

『え、もう帰っていいんですか?』

『ああ。それと』

『?』

録に休みを貰えず
今日も任務続きだろうと
予想してたけど
どうやら今日は
久々に直帰できるらしい

再び口を開く綱手様に
すっと目を向ける





『明日は休んでいいぞ。
2週間ぶっ通しで辛かっただろ。』





え?





まじですか?





『ありがとうございます。』





俺は心の中で
ガッツポ−ズをして
喜びを噛み締めた

深くお辞儀をして
火影室を出る





『ふあぁ−…』





大きな欠伸が出た

ん−…帰ったらまず寝て
イチャパラ新刊読んで
また寝ようか…な





って…それより











あいつ寂しがってないかな










最近相手してあげられなかったし

とりあえず

会いたいよ










シカマル











-会えない時を越えて-
























って言っても
あいつもあいつで忙しいし
なかなか都合良く
会えるもんじゃないんだよね





でも俺そろそろ
色んな意味で
我慢の限界なのよね











あいつは何時に
任務が終わるのだろうか

明日は休みなのだろうか

綱手様に聞こうと思ったけど
やっぱり辞めた





ま、文句言っても
しょ−がないし
今はとりあえず
任務続きで疲れた体を
休ませなきゃ

そう言い聞かせて
俺は誰も居ない家へと
足を運んだ

.
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