鹿

-君から一番近い場所-
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『なあ。チョウジ。
お前好きな奴いんの?』












-君から一番近い場所-










僕は今シカマルの特等席に居る

ここは

僕とシカマルが
初めて友達になった場所

親友になった場所

僕はお菓子を
食べながら空を見上げてた

『なに、急に。』

いきなりのシカマルの
問い掛けに驚く僕

『いや、なんとなく。
ナルトとかキバとか
最近騒いでるだろ?
だからお前は
ど−なのかなって。』

ねっころがってた体制から
ふあっと欠伸をして
起き上がった







『シカマルは?』







僕は自分が言う前に
シカマルに聞き返した

多分だけど

ナルトもキバも
シカマルの事好きなんだよ?

まあ本人は
気づいてないだろうけど





僕だって





好きだ






でも





それは叶いそうもないから





言わない











『俺は今はいね−な。
第一恋人に
縛られるなんて御免だ。
それに』

同じ空を見ながら
シカマルは口を開いた

僕はすっと目を向ける










『お前とかダチとかと
居た方が楽だしな。』










危なく
「好きだよ」って
言いそうになった



「お前とかと居た方が楽。」



それは僕が「親友」としてしか
見られてない証拠





でも





恋人よりも君を知ってる






何でも話せて

一緒に空見て

切っても切れない友達





親友





恋人になれないのなら
このままでいい





「親友」というこの場所が





僕にとっての






君から一番近い場所だから










end

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