-夢の続き-
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(デイダラSide)

嫌な夢を見た

大好きな人が

サソリの旦那が

遠くに

遠くに

行ってしまう夢






-夢の続き-






「ん……っ」

気付けは汗だくでうなされていたらしい、

自然に目が覚めた

最悪だ、うん

なんなんだよあの夢

オイラは髪を結わいてベットから下りては
着替えて部屋を出た

毎日の日課は
サソリの旦那を起こすこと

旦那は一度寝ると中々起きない

だから毎日オイラが
起こしに行くんだ、うん



(コンコン)



目を擦りながらいつもの通り
旦那の部屋の前でノックをする

寝てるのにノックとか
意味ないけどな…うん

ガチャリ、

「旦那?朝だぞ!!うん」

がちゃがちゃしてて玩具にしか見えない良く解らない部品が転がってる部屋のドアを開ければ
丸まって猫のようにすやすや寝むっている旦那が居てー…

でも

オイラの足は止まる

「あれ、旦那?」

オイラがドアを開けると
旦那の姿がない

もう起きちゃったのか?

とりあえずオイラはいつも皆で
ご飯を食べてるリビング?
みたいな部屋に向かう

部屋に入ると

飛段、角都、鬼鮫が
先に起きててお茶を啜ってた

「おーデイダラちゃんよォ!!
やっとお目覚めか?
いつもより起きるの遅いじゃね−の?」

…え?

…ああ、そうか

時計見るの忘れてて
時間解らなかったけど
いつもより一時間多く寝ていたんだ

そりゃ旦那も先に起きてるよな、うん

「旦那は?トイレか?うん。」

オイラは鬼鮫が出してくれた
お茶に短くお礼を言って
ごくり、一口飲見込んだ

うん、朝一のお茶は美味いな、

「サソリならイタチと
食料の買い出しに行ったぜ?」

−え?

「もうすぐ帰って来るだろう。」

角都が落ち着いた表情で
オイラに告げる

多分今

オイラの顔は歪んでる

「ほら。噂をすれば
帰って来ましたよ。」

鬼鮫がそう言うとサソリの旦那とイタチが
大きな紙袋を抱えて楽しそうに帰って来た

「ただいま。デイダラ、起きてたのか?」

旦那は何食わぬ顔をして
オイラに話し掛けてきた



「ああ。」

オイラはそれだけ
言うとフイっと顔を背けた

「…?」

一瞬

オイラが取った行動に
旦那は不思議そうに顔をしかめたが
すぐにイタチと話し始める





旦那が遠くに行っちゃう夢





こうゆうことか

オイラから離れて他の誰かに
取られちゃうって事なのか

「旦那。」

そうだとしても

「どうした?デイダラ。」

オイラは絶対放さない

「ちょっといいか。うん。」



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