poem

□初恋
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大好きだよ
こぼれた言葉
君に届く前に
かすかな風に消えた

誰かを好きになる
どれだけの勇気が必要?
私の前から居なくなる
消えることの無い傷
君に受け入れられなくても
その瞳に映らなくても
君を好きでいていい?
かけがえのない時間さえも
君の一言で左右される
どれ程君を
好きになれるだろう?
どれだけの時間を
この手にとれるだろう?

叫んでも
届かないなら
消してほしい
そんな僅かな願いさえも
叶わないなら
私は何処に行けばいい?

いっそ全てを投げ出して
旅に出てみたい
何の心配もいらない
ここではない世界
どんな色だろう?
どんな音だろう?
疑問だけ
想像だけ
私はお子様
風が通る

綺麗な景色も
澄んだ空気も
心が無くちゃ感じられない
想像とは違う場所
抜け出せない想い

フラフラ歩く私の前に
知らない人がいる
その隣にいるあなた
悲しむ前に
目を疑う
随分楽しそうに笑うんだね
分かった
そっとしておく
私の出る幕はなさそうだから

去ろうとした時
あなたは私に気付いたね
いつものようにニッコリ笑って
手を振ってる

あぁ……
あなたが幸せなら
私はそれを喜ぶことにするよ
さようなら
私の初恋


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