poem

□時間
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心に響く旋律は
いつか空の青さに沈んでいく

私たちが交わした約束は
形など無くて
あやふやなもの
それでも信じて笑った

何も知らなかった
記憶の中の君に
嘲笑うかのような声
誰もいない教室に虚しく響く
やっぱり絆が欲しくて
無理矢理作った
そんなものはいつの間にか崩れていて
何も分からずただ嘆き
自分を責めた
ひたすら響く雑音
気づくと一人だけ
ぽつんと突っ立っていた

私たちが交わした約束は
形など無くて
あやふやなもの
それでも信じて笑った

それは悲劇か
それとも喜劇か

個性と言う名の悪魔
逃げ切れない輪廻から絆から
どんな幸せを生むのだろう

私たちが交わした約束は
形など無くて
あやふやなもの
それでも信じて笑った

壊れたその絆は
深い海の底に沈んでいった
約束に繋がれた鎖
海の青さに気付く時
また新たな物語が生まれるだろう


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