振り

□one love
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今日はななとデートを、していたりする。デートなんて、いうの、この年になっても歯が浮いてしまうようなセリフあんま使わない俺だけど今日のは、特別。特別といっても、ただ散歩をしているだけなんだが。天気が良くて気分も良かったから誘った。けど、それだけじゃなくて。今日のは、特別なんだ。
決心してから一週間。や、もちろん昔からいつかこの日がくればいいとかは思ってた。でもやっぱ、俺のこと自身もコントロール出来てなかったあの時よりは、もっともっと深くて重くて強い想いだから。きちんと俺たちの、俺たち二人分のことを見つめて、決心したことだから。
うすうすななも感図いてんのかなとか、思ったり。俺もあんまり気負わず、気張らず、今日を迎えて。


「たかやくん、みて」


不意に呼ばれてななの視線の先を追う。別段変わらない公園の風景。キャッチボールをするがきんちょがいた。ふふ、と優しく笑うななが柄にもなく眩しくて、俺も漏らすように笑いが出た。全然普通の風景なのにな。お前、なんでそんな幸せそうな顔すんだよ。

「なな」


笑顔をそのままに俺を振り返るなな。お前、やっぱ気づいてねぇかな。俺、お前のこと、すげぇ好きなんだ。俺が今から言うことを一つ漏らさず聞いてほしい。お前に、聞いてほしい。


「なな、 」








を誓うよ てさ








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