止めようとして、ななに走り寄ったら普通にかわされてオレはベッドに突っ込んでしまった。恥っ。顔だけななの方に向けるとプリントがクリアファイルから出されていた。 「あ、」 多分俺が一番見られたくないであろうプリントんとこで、ななが固まった。ああくそ!止められなかった…。っがー!!!なんか最近こいつ強いんだよっ。つーか俺がめちゃくちゃ弱い!?な、なんでだ。付き合い始めんときはあんなに、守ってやんねーと、って思ってたのに(や、それは今も変わんねーけど)なんだか、逞しくなってるっつーかなんつーか…。 「は、は、はないくんっ。この数学のテスト貰ってもいい?」 何を言い出すのー!?大丈夫か!?駄目に決まっとるだろーがっ。「すごーい…」と目をパチクリさせるのがまた可愛く…ってじゃねぇ!流されるなこいつが突拍子ねぇのはいつものことだ、そうだろ? 「…はないくんの70点以下なんて、」 理由おかしいだろ!勘弁してください。また「すごい…」と呟いて嬉しいそうに俺の…数Uのテストを眺めるなな。どこに感動してんですかーっ?だ、だめだ駄目だ。圧されてばっかじゃだめだ。なんだかぜんぜん俺の立場ないぞ! (あーもうっ!) |