振り

□〜090305
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栄口くん



どうしても、ゆうとくんに言いたいの。
でも、言おうとしても言おうとしても、言えなくって、喉のあたりでつっかえてしまって、キュッてなるの。
そのたびに泣きそうになって、そんな私を見てゆうとくん、何回も大丈夫?大丈夫?て言ってくれるの。

ゆうとくんが優しすぎて、また泣きそうになって、あくじゅんかん。
私、もっとがんばらないと、この言葉をまっすぐ伝えられないのね。

ゆうとくんは、そんな私を知ってか知らずか、


優しい笑顔を私にくれる。





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