あべくんのくちびるが、わたしの胸のてっぺんに降りてきた。 かぶるように吸われて押しつぶされて、身が震えた。 わたしの手首にかかったあべくんの体重が痛い。 初めての感覚ではない、知らない行為でもない。 でもあべくんが、あべくんが違うの。 一番大事なところが違うの。 手首から手が離されて、スカートが捲り上げられまたふとももをなでられた。 わたしはあべくんを押し返そうとあべくんのシャツを掴む。 でもぜんぜん、ぜんぜんびくともしない。 こんなにじたばたしてるのに。 そのまま体重をかけられてひざの間にあべくんの片膝が入って、 動けなくなってしまった。 ちゅ、と耳にあべくんのくちびるがふれた。 「泣いてんなよ」 ゼロ距離で届くあべくんの声が少し震えていた。 なんで、こんなことするの?と精一杯かえしてあべくんを見上げたら冷たい視線とぶつかった。 「なんでだよ」 視線をそらされて、ふとももを撫でていた手がそこの付け根に移動した。 足を閉じようとしてもあべくんの膝を締めるだけであべくんはおかしそうに笑った。 ばかだな、とつぶやいて下着の上からわたしのそこに触れる。 上下になんどもなぞられて、力が抜けてしまった。 「…ぃやっ」 「ひざ震えてるけど、感じてんの?」 違うと反論しようとしたら、敏感なとがりをおしつぶされた。 思わず声が出そうになって口を押さえるけど、動き続けるあべくんの手に震えがとまらない。 喉の奥から出る声が押し殺せない。 「ん、…ゃ。やだぁ」 「声がぬれてんぞ」 「やぁぁっ」 |