振り

□あふれる
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ななの息遣いに後押しされて、俺は胸のリボンに手をかける。
ちょっと抵抗されたけど、ほどいて、開いて、下着がみえる。
その上からやんわり触ってみるとななが顔をそらしてまゆをよせた。



「ぃた・・・っ」



「あ、わりっ」



ううん、大丈夫。と優しく笑うなな。
俺は心の中で何回も謝って、ななの耳の下に吸い付いた。
だんだん、だんだん下に下りていって、ななのブラジャーの真ん中のとこをつまんで引っ張りあげる。
そのままずりあげようとしたらぷつん、と真ん中がいきおいよく左右に開いてななの胸がこぼれた。
ち、ちぎれた!?
俺がびびってたら、これフロントホックなの、と恥ずかしそうに胸を隠しながらななが言った。


びっくりした。
初めてで女の子の下着破りましたとかどんだけがっついてんのって思われるだろ。

や、実際心情がっついてるんですけど。


あらめて見下ろした彼女の素肌は、さっきまでしろかったのに桃色に染まっている。
俺は自分の手が汗ばむのを感じる。






胸をやんわり撫でたりキスしたりしながら、ワンピースをずらしてななの腕を抜いた。
背中を抱いてななの体を浮かしてそのまま下にずらす。


「ぅ、ん・・・は」


俺、なんかけっこう迷いなく手、動いてる・・・。
すげーどきどきしてんのに、くらくらしてんのに、なんで俺、

俺の手が自分のパンツに引っかかったのを感じて、ななはぴくっと身を硬くした。
俺は目隠しってわけじゃないけどきすをして、そのままワンピースと一緒に足から抜いた。



「はなっ、いく」


「なな」


ななのひざの間に腰をねじ込んで、いまさらながらに後ずさるななを押さえつけた。
ちょ、だめだって。なんで今?無理、俺が

無理っ。

割れ目をなぞってみたけど、ぬ、濡れてる?とかよくわかんなくて、少しだけ中指を差し入れてみたらなながひ、と小さく声をあげた。

ああごめん。もう、ほんと、ごめん。

そのままつぷ、と指を押し進めると水音がした。
あ、これ、濡れてんのか?
確かめるようにスライドするとなながすごく痛そうな顔をした。
でももれる声はすげー、その、あれで、俺は指の動きを止めなかった。
何回も何回も出し入れして、もっともっとあふれるのをまった。

そのうちやわらかくなってきて、ななもだいぶ落ち着いたみたいだった。
もう、大丈夫かな?
つか俺は大丈夫じゃない。

ズボンにいそいで手をかける。
やべ、ベルトうまく外れねー・・・。
ゆび、震えてっし。ちょ、まじこれ・・・っ。



「は、ないくん…」



心配そうに、真っ赤な目で俺を見上げる。
でもまつげとか肩はふるえてた。
そか、ななも、怖いんだよな?
知らないことを知るのは、怖いんだよな?


じゃあ、俺たち一緒だ。

なんとかベルト外せて、俺はそれを取り出した。
ななは恥ずかしそうに顔を背けて、俺の手元を見ないようにしてる。
そんな姿も、すごく可愛い。



「なな」










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