「もいっこの方はね!グローブの袋つくったの!はないくんハンカチだと思ってたみたいっメールきたのほら!ちっちゃく梓って刺繍いれたんだけど気づいてくれてるかな!」 プレゼント交換をした翌日、ようこちゃんにいろいろ話したくてお昼休みにようこちゃんに飛びつこうとしたら「やったの?やったのか?」と鋭い目つきできかれた。やっぱり持つべきものは話を聞いてくれる優しい親友です。 「で、あんたはそれ貰ったの?」 さすがようこちゃん。わたしは元気よく返事をして前髪をとめたヘアピンをなでた。「花形かわいーじゃん」とニヒルに笑ってくれてとても嬉しかった。ピンク色のお花はなんとゆうか、ホント「梓くん」って感じである!ふひひっ。 テンションが上がりすぎてねほりはほり聞かれて素直に答えてたらき、きすしたことまでしゃべってしまった。わあああうっかりっ!わたし公共の道路できっすしてしまったことを話してしまったよ。ときどきようこちゃんがおそろしいよ! 「しっかし出来すぎ。あんたら親通しも仲良く出来んじゃないの?」 それはつまり、わたしたちの生年月日についていっているのかな。わたしも最初知ったときはびっくりしちゃって、「うそ絶対うそ!」って花井くんを困らせた。学生証見せてもらっても信じなかったわたしは、野球部さんに「花井くんの誕生日っていつですか?」ってきいてまわっちゃった。思えばあれがわたしたちがお付き合いするきっかけとゆうかなんとゆうか。野球部さん、知らない女子が花井くんのこと調べてるみたいに思って、それを花井くんにいっちゃって…。そのときは花井くんのことおっきいなあとしか思ってなかったのに、親切にされたのが積み重なってまさかこんなすきになるとは。わはは。 「あれだな、もうあんたらいっそ子供も同じ日にしなよ」 まさかこんなにだいすきに…。…ん? 「えっとお?四月末狙うとして、トツキトオカ…んあ?トツキトオカって昔の数えだから9ヶ月と十日。今でゆー約300日。で、あんたの生理とかいろいろ無視して悪いけどまあ排卵日も逆算して8,7ヵ月…つまり計算上は8月の上旬… よし。8月6日にメイクァチャイルド!あとはあんたの最終生理日からの調整ねキラーン。と効果音がつきそうなくらい素敵な視線でわたしを射抜くようこちゃん。わたしのことをそこまで考えてくれる友達は、ようこちゃんだけだなあ。…よしっ。ちょっと恥ずかしいけどはないくんに相談みようかな!!!わたしがんばるよようこちゃん!!!!」 「ま、まま待って!!!ようこちゃん!!!!」 本気か冗談かわからない笑顔で立ち上がるようこちゃんをわたしは慌てて追いかけた。 |