「おはようございますえぐちくん!」 「いい加減ワザとだよね…?若干傷つくんだけど…」 「ご、ごめんなさい。わたしのステータスなんです」 「よ、よくわからないけど次からは間違えないでね」 「はい!ゆうとくんに誓います!」 「(…さりげなくなまえ呼びされた)」 「今朝もふんわり笑顔が可愛いさかえぐちくんですが、最近悩みがあるらしいと巣山くんから伺いました」 「(…え)」 「なんでもとても気になるクラスメイトさんがいるとか!」 「(俺言ってない、巣山に言ってない)」 「そしてその方、なかなかくせ者で、話が通じているのやらいないのやら」 「…」 「しかもこともあろうに名前を間違って覚えられているかもしれないとか!」 「(きみだよ)」 「でも一番悩んでいるのは、それをその方に伝えられずにいるご自分のシャイさなんですよね…わかります」 「(きみだけには言われたくないなあ)」 「でもわたしそんなえぐちくんも好きです」 「ってゆうかやっぱワザとだよね」 |