振り

□隣人を警戒なさい
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ななは俺の幼なじみだ。



ずっと俺のとなりで、小・中ずっと一緒に過ごしてきた。

野球が好きで、野球してる俺のことを好きだって言ってくれた。

でも高校が違くて、あんまり会えなくなった。

あんなに、試合とか観に来てくれたのに。


「ゆうくんゆうくん、わたし野球部のマネージャーになったよ!でね!投手の先輩がすごいの!!」


いやだ。聞きたくねぇよ。

お前は俺だけ見てればいいのに。

俺だって野球してんじゃんか。好きだって言ったじゃんか!



俺の知ってるななは、俺の知らないななになろうとしていた。



隣人を警戒なさい





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