| 好きだ好きだお前が好きだ大好きだ。一番大事なんだ。俺の一番は全部お前なんだ。知ってたか？ 田島みたいなことばの羅列。でもなにひとつ間違っちゃねんだ。 …なんてことを思いながら、これまでのことこれからのこと今の俺の気持ち、全部ななに吐き出した。 したらななが泣き出すから俺はあ、やっぱ泣いた。と思いつつ。でもなながいつまでたっても俺を凝視してまばたきしねぇしなんも言わねぇからさすがに心配になって手を伸ばした。 大丈夫かと涙に触ったらぴくんと肩をふるわせて俺を見つめて小さくうなずいた。 ああ。俺は今日からこいつを守ってかなきゃいけない。そんなん付き合うことんなった日から思ってることだけど、またこれからは新たな覚悟で。成長した、俺なりの覚悟で。 思わず、抱きしめる。 「結婚しよう」 一番最後に伝えた言葉をもいっかい言った。なんだがどんでもなく普通の、普通すぎるプロポーズなんだが、多分ななは俺らしいなとか、思ってんじゃないかと思う。 腕の中でななが鼻をすするのを聞いて、ここが公園だっつーのを思い出した。 それでもこの手はゆるまない |