§ 大感謝*一周年企画 §

【10色の虹の彼方に】17p.
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ここは仲良しサンタ7人組が暮らす

『sweetheart land』



日本ではまだまだ皆さんが秋を満喫している頃、


彼らのお屋敷では、すでにクリスマスの準備が始まっているのでした。



「失礼いたします。お手紙を下さった子供たちが、ご希望されているプレゼントが届きました」



色んな箱が載せられた台車を、ゴロゴロと引っ張りながら、要サンタが仕分け部屋に入って来ます。



「うお〜。またまた着いたか!プレゼントを開けた子供たちの顔を思い浮かべるとさ、何だかワクワクしちゃうよね!」



裕次サンタは台車から箱を下ろしながら、ウキウキとした様子。



「さようでございますね。子供たちはみんな、いい子にしているわけですから…。包みを開けた時の喜びもひとしおでございますね」






ドサっ!ドサっ!






薫サンタは両肩に軽々と担いだ段ボール箱を、次々と床におろしました。



「薫サンタ…。それ…一人で持ってきたの?」



瞬サンタはギョッと目を見開いて、薫サンタと大きな箱を代わるがわる見つめています。



「勿論でございます。“柊 薫”という名を受けたからには、クリスマスに活躍しなくて、いつするのかといった心持でございます」



くくっ



左の口角をあげて、とても満足げに微笑んでいる薫サンタ。



「薫サンタ…。おやじギャグ…?」



瞬サンタには悪気はないのだが、「おやじ」という言葉に、薫サンタはちょっぴりグサっときてしまうようでした。






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