アイシ
□かけあし
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5日ぶりに会う。元気だった?なんて聞くほどの日数じゃないんだけど。
急かす気持ちのまま、光が漏れる泥門部室の扉を開けた。
いつも通りヒル魔が一人でいるんだろうと思ってたら。
「メグさん、こんばんは。どうしたの?こんな時間に。」
「姉崎、久しぶり。‥‥用ってゆーか‥」
「ファッキンマネ、さっさと帰ってまとめてこい。明日までにだぞ。」
何その言い方!もう帰ります!ばいばい、メグさん と綺麗なあの子は出て行った。
「私今日来ないほうがよかった?」
「そうだな、テメーが来なけりゃあいつはここで作業できた。」
優しい言葉を期待した訳じゃないけど、
部室に入る前の高揚していた気持ちは完全に消された。
「‥‥‥‥‥帰る」
「‥あ、そう。じゃぁ駅までバイクで乗せてけよ。」
「あ゛!?」ドキン
この悪魔といると疲れる。私のテンション激しく上げ下げされるから。
そんな意地悪そうに笑って見るな。
END